はじめに
縮毛矯正は時間が長くかかるため
お子さんを預ける段取りをしたり
有休を使ったり、学校を休んだり。
計画的にご利用いただくことがほとんどです。
つまり、直前に突然空いたところで、
ほとんどの場合、他のお客さんは入りません。
プロの美容師1人の4時間半枠を確保していますが
その枠がまるごと無駄になります。
最低賃金で考えても人件費は4600円以上ですね。
(実際の雇用契約は最低賃金ではありませんし、
美容師は営業職なので、売上が下がる分、担当者の給料も大きく減る形になります)
本来はあるはずだった売上が0になることで
上記の人件費や、同じ枠へ予約するつもりだったが空いておらず他店にした方がいらっしゃるという機会損失分を加味すると、お店としては大きなマイナスとなります。
当然そういったイレギュラーもある程度は起こる前提で料金設定をし、
経営していくのがお店というものではあります。
とはいえ、限度が有ります。
完全マンツーマンの縮毛矯正専門サロンとしてはお値打ちな価格にしていますので
あまりに多いとさすがにお店が成り立ちません。
お店がお店として成り立つために、2016年にキャンセル規定を作りました。
ご予約フォームの場合は、
同意のチェック欄(入力しないと送信ボタンが有効化されません)があります。
ライン予約の場合はお申込み時に必ず
『キャンセル料規定を確認し承知した』旨の入力をしていただいて
予約成立となります。
本題
来店予定時刻の直前 24時間以内もしくは予約時刻以降に
キャンセル・変更をされた方が対象でキャンセル料を頂戴しています。
宿泊施設等と同じく、
《理由に関わらず》※1
キャンセル料が発生します。
※1(自然災害、感染症の拡大など弊社の判断によりキャンセル料免除をすることもあります。)
キャンセル料の法的根拠についてはページ最下部を参照ください。
縮毛矯正キャンセル料規定
以下 B C の2パターンのキャンセル料を設定しております。
※和田指名の場合は事前にご連絡さえいただければキャンセル料はかかりません。
A.ご予約時刻より24時間以上前のキャンセルや変更
∟¥0 キャンセル料は発生しませんが 出来るだけ早くご連絡をお願いします。
B.予約時間の直前24時間以内のキャンセルや変更
またはご予約時刻を過ぎてからの キャンセルや変更
(きちんと連絡をいただいた場合)
∟¥5,000(単発に限ります。 銀行振込みのみ)
※連続の場合、2回目以降は下記Cとなります。
※2023年3月 ¥8000→¥5000へ改定
判例によると見積額から材料費(使用しなかった分)を引いた額
9割超(18000円~22000円程度)の請求が認められるそうですが、
・悪意のないキャンセル
・うっかり忘れ、スケジュール管理ミス
・体調不良や身内の不幸など
これらは誰にでも当然起こり得ることですので、
かなり少なめのこちらの額にしています。
C.連絡なしの無断キャンセル(いわゆるブッチ)の場合
またはBのキャンセルを複数回された場合など悪質と判断したケース
∟粗利相当全額 (ながなわ担当枠¥20,700
藤井担当枠¥18,720 西森担当枠¥17,100)
※対応いただけず最終的に弁護士、司法書士を利用した場合はさらに関係する実費分全額
※Bの場合でも、キャンセル料を支払わずLINEブロックや
電話の着信拒否、メールも返答が無い 振り込みも期日までに行われない など
逃げ得を狙っていると判断した場合は悪意ある営業妨害と判断し、Cの対応となります
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悪質と判断した場合、まずは契約代理人からのSMSをお送りします。
対応いただけなければ、内容証明の送付から順に法的措置を行います。
弁護士費用(着手金+必要があれば開示請求、内容証明送付、少額訴訟に関わる全て
おおよそ10~20万)も、
その為に長縄が動いた分(1日仕事が潰れるため長縄の1日の粗利相当額+交通費等)も
補償していただきます。
そんな面倒なことしないだろ。脅しだろ と思っていただくのは自由ですが、
9年間で3件行い、
おうちにお手紙を送りまして実際にきちんとした謝罪をいただいています。
実損害が有る為、簡単に開示請求(弁護士照会)が通ります。
キャンセル料振込先(振込手数料ご負担ください)
・三菱UFJ銀行 金山支店 普通 0222949 (株)アンレーベル
上記口座へ、ご来店予定だった日から1週間以内にお振込ください。
期日が土日祝の場合は翌平日を期日とさせていただきます。
また、本来はキャンセル料を免除しているトリートメントのご予約でも
複数回連続での直前キャンセルなどがあった場合には以降のご予約は
上記口座への先払いをもってご予約完了とさせていただきます。
unlabelは1日3枠 完全予約制です。
1日に何十人もこなすような薄利多売店ではありません。
1つのドタキャンでの損失は非常に大きなものになります。
店にある2万円の備品を壊されたのと同じと思っていただいて差し支えありません。
キャンセル料5000円をいただいたところで補填としては全く足りませんが
技術を提供していないのに粗利相当額を全額請求するのも気が引けるため
基本的には損失額のごく一部をお支払いいただく程度にとどめています。
予約というものは、当店に限らず
民法上れっきとした【契約】です。
ドタキャンや連絡なしの無断キャンセルは、
こちらに一切の非がない一方的な契約破棄ということで
実際にきっちりお支払いいただいておりますし、本来であれば全額払うのが当たり前だと考えています。
逆に、弊社都合(身内の不幸や急な体調不良等)で直前にキャンセルをせざるを得ないこともあります。
年に1件~2件ほどありますが、
その際には施術料金無料での対応(当日のお店都合キャンセルの場合)
をもってキャンセル料と代えさせていただいています。
※補足
キャンセル料算出の計算 ※京都地裁判例より
キャンセル料というものは、
そのキャンセルをしたタイミングごとで再販率が変わるため、
以下の計算でケースごとに算出することが適当とされます。
この計算値以上は請求できません。
計算式は以下の通りです。
この計算式は裁判でも実際に使用され、道徳的にも法的にも妥当だと考えられます。
この平均的損害額と言われる範囲内での支払いが求められます。
=本件逸失利益-損益相殺すべき利益
=(キャンセル時見積額×粗利率)-(キャンセル時見積額×
※1=キャンセル時見積額×粗利率×(100%-再販率%)により補填できる利益を求めます
ちょっとわかりにくいので
・キャンセル時見積額 2万円と仮定
・粗利は90%(美容系の一般的な粗利率)と仮定して計算してみます。
①当日、予約時刻を過ぎてからのキャンセル(ブッチ等も含)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率0%) =18000円-0円
=この場合法律上適当なキャンセル料は18000円までの範囲
②当日の3時間前の直前キャンセル(直前すぎて埋まることは滅多に無い)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率5%) =18000円-900円
=この場合法律上適当なキャンセル料は17100円までの範囲
③前日(24時間前)の直前キャンセル(埋まることもそれなりにありますがやや埋まらない確率のほうが高い)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率40%)=18000円-7200円
=この場合法律上適当なキャンセル料は10800円までの範囲
④2日前のキャンセル(多くの場合埋まる)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率90%)=18000円-16200円
=この場合法律上適当なキャンセル料は1800円までの範囲
要は キャンセルにより売上は全額消えてるけれども
・その分材料を使っていないからその分は差し引くこと
・直前2,3時間前のキャンセルでも埋まる可能性は0%ではないでしょ ごくごくまれに直前でも埋まることはある ということを入れて損害額を計算しなさいよ ということですね。