2016秋、あまりに直前キャンセルが多かったため
2016/11より 直前キャンセルと無断キャンセルのみ
キャンセル料を設定しました。
はじめに
縮毛矯正は時間が長くかかります。
移動時間も含めると半日がかりなので
1か月以上前から小さなお子さんを預ける段取りをしたり
有休を使ったり、学校を休んだり。
計画的にご利用いただくことがほとんどです。
つまり、
直前に突然空いたところで、
ほとんどの場合、他のお客さんは入りません。
プロの美容師1人の4時間半枠を確保していますが
その枠がまるごと無駄になります。最低賃金で考えても人件費は4600円以上ですね。
(実際の雇用契約は最低賃金ではありません)
本来はあるはずだった売上が0になるのはもちろんですが
人件費と機会損失分を考えると店としては大きなマイナスとなります。
当然そういったイレギュラーもある程度は起こる前提で料金設定をし、
経営していくのがお店というものです。
とはいえ1か月に4つも5つももあることはさすがに想定しません。
完全マンツーマンの縮毛矯正専門サロンとしてはお値打ちな価格にしていますので
あまりに多いとさすがにお店が成り立ちません。
施術内容からすると安すぎるくらいの料金設定にしています。
心苦しいながらも
お店がお店として成り立つためにキャンセル規定を作りました。
内容に関してはリーガルチェック済です。
ライン公式アカウント、ブログ、TOPページ、料金ページ、
よくある質問ページなどのあらゆる箇所に本規定へのリンクを記載しています。
予約フォームの場合はチェック欄があります。
ライン予約の場合はご連絡時に必ず
『キャンセル料規定を確認し承知した』旨の入力をしていただいて予約成立となります。
本題
来店予定時刻の直前 24時間以内にキャンセル・変更をされた方が対象で
キャンセル料を頂戴しています。
宿泊施設等と同じく、
《理由に関わらず》※1
キャンセル料が発生します。
※1(自然災害、感染症の拡大など常識的に考えて危険と弊社が判断した場合
またはご説明いただいた結果、キャンセル料免除という判断をすることがあります。)
キャンセル料の法的根拠についてはページ下部参照ください。
縮毛矯正キャンセル料規定
以下 B C の2パターンのキャンセル料を設定しております。
A.ご予約時刻より24時間以上前のキャンセルや変更
∟¥0 キャンセル料は発生しませんが 出来るだけ早くご連絡をお願いします。
B.予約時間の直前24時間以内のキャンセルや変更
またはご予約時刻を過ぎてからの キャンセルや変更
(きちんと連絡をいただいている場合)
∟¥5,000(銀行振込みのみ)
※2023年3月 ¥8000→¥5000へ改定
判例によると見積額から材料費(使用しなかった分)を引いた額
18000円~20000円程度の請求が認められるそうですが、
・悪意のないキャンセル
・うっかり忘れ
・体調不良や身内の不幸など
これらは誰にでも当然起こり得ることですので、
かなり少なめのこちらの額にしています。
C.連絡なしの無断キャンセル(いわゆるブッチ)の場合
またはBのキャンセルを複数回された場合
∟粗利相当全額 (ながなわ担当枠¥20,700
藤井担当枠¥18,720 和田、西森担当枠¥17,100)
※対応いただけず悪戯と弊社が判断し、最終的に弁護士、司法書士を利用した場合は+関係する実費分全額
・Bの場合でも、キャンセル料を支払わずLINEブロックや
電話やメールも返答が無い 振り込みも期日までに行われない など
逃げ得を狙っていると判断した場合は悪意ある営業妨害と判断し、Cとなります。
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悪質と判断した場合、まずは契約代理人からのSMSをお送りします。
対応が無ければ内容証明の送付から順に法的措置を行います。
弁護士費用(着手金+必要があれば開示請求、内容証明送付、少額訴訟に関わる全て おおよそ10~20万)も、
その為に長縄が動いた分(1日仕事が潰れるため長縄の1日の粗利相当額+交通費等)も
全て補償していただきます。
そんな面倒なことしないだろ。脅しだろ と思っていただくのは自由ですが、
7年間で3件やってます。
キャンセル料振込先(振込手数料ご負担ください)
・三菱東京UFJ銀行 金山支店 普通 0222949 (株)アンレーベル
上記口座へ、ご来店予定だった日から1週間以内にお振込ください。
期日が土日祝の場合は翌平日を期日とさせていただきます。
unlabelは1日3枠 完全予約制です。
1日に何十人もこなすような薄利多売店ではありません。
1つのドタキャンでの損失は非常に大きなものになります。
店にある2万円の備品を壊されたのと同じと思っていただいて差し支えありません。
キャンセル料5000円をいただいたところで補填としては全く足りませんが
技術を提供していないのに粗利相当額を全額請求するのも気が引けるため
基本的には損失額のごく一部をお支払いいただく程度にとどめています。
予約というものは、当店に限らず
民法上れっきとした【契約】です。
ドタキャンや連絡なしの無断キャンセルは、
こちらに一切の非がない一方的な契約破棄ということで
実際にきっちりお支払いいただいておりますし、全額払うのが当たり前だと考えています。
逆に、弊社都合(身内の不幸や急な体調不良等)で直前にキャンセルをせざるを得ないこともあります。
年に1件~2件ほどありますが、
その際には施術料金無料での対応などをもってキャンセル料と代えさせていただいています。
※補足
キャンセル料算出の計算 ※京都地裁判例より
キャンセル料というものは、
そのキャンセルをしたタイミングごとで再販率が変わるため、
以下の計算でケースごとに算出することが適当とされます。
この計算値以上は請求できません。
計算式は以下の通りです。
この計算式は裁判でも実際に使用され、道徳的にも法的にも妥当だと考えられます。
この平均的損害額と言われる範囲内での支払いが求められます。
=本件逸失利益-損益相殺すべき利益
=(キャンセル時見積額×粗利率)-(キャンセル時見積額×
※1=キャンセル時見積額×粗利率×(100%-再販率%)により補填できる利益を求めます
ちょっとわかりにくいので
・キャンセル時見積額 2万円と仮定
・粗利は90%(美容系の一般的な粗利率)と仮定して計算してみます。
①当日、予約時刻を過ぎてからのキャンセル(ブッチ等も含)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率0%) =18000円-0円
=この場合法律上適当なキャンセル料は18000円までの範囲
②当日の3時間前の直前キャンセル(直前すぎて埋まることは滅多に無い)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率5%) =18000円-900円
=この場合法律上適当なキャンセル料は17100円までの範囲
③前日(24時間前)の直前キャンセル(埋まることもそれなりにありますがやや埋まらない確率のほうが高い)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率40%)=18000円-7200円
=この場合法律上適当なキャンセル料は10800円までの範囲
④2日前のキャンセル(多くの場合埋まる)
(2万円×粗利90%) -(2万円×粗利90%×再販率90%)=18000円-16200円
=この場合法律上適当なキャンセル料は1800円までの範囲
要は キャンセルにより売上は全額消えてるけれども
・その分材料を使っていないからその分は差し引くこと
・直前2,3時間前のキャンセルでも埋まる可能性は0%ではないでしょ ごくごくまれに直前でも埋まることはある ということを入れて損害額を計算しなさいよ ということですね。